第61回国民体育大会東京都予選会
◇◇国民体育大会東京都予選 女子2種目で代表権獲得!◇◇
男女5種目で東京都代表を決める「第61回国民体育大会東京都予選会」最終日が6月18日、埼玉県戸田市の戸田オリンピックコース(1000m)にて行なわれ、女子が舵手つきクォドルプルとシングルスカルの2種目にて見事代表権を獲得しました。一方男子は期待された舵手つきフォアで、前週全日本選手権で共に死闘を演じたNTT東日本東京にスタートの初歩的ミスから50cm差で敗れ、ダブルスカル、シングルスカルも惜敗し、残念ながら12年振りに代表権を逃す波乱の結果となりました。 |
成年女子舵手つきクォドルプル
今回、コックス(舵手)に犬塚真希選手(三菱ボートクラブ)を補強に迎え代表権を獲得した。今シーズン前半はダブルスカルと舵手なしペアでの挑戦であったが、前日の初のタイムトライアルでは昨年を上回る好タイムを叩き出し、以外なコンビネーションの良さを見せた。次回の関東ブロック予選では強豪埼玉県との勝負となるが、クルーでの限られた練習に集中し、更に本戦では2002年高知国体以来の4年振り3度目(フォア通算10度目)の勝利を目指したい。
いつも憧れて見ているTopレベルである明治安田生命の方々と一緒に挑戦させていただく機会を得られてうれしいです。
コックス経験は浅いですが、今後の練習で習得し皆さんと一緒に優勝を目指して頑張ります。
(犬塚真希談)
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成年女子シングルスカル 貫禄の勝利!
全日本選手権後の疲労から体調を崩していたが、学生相手に全く危なげないレースだった。追求している漕法にはいまだ途上だが本戦までには間に合うだろう。全日本タイトルは過去2回あるものの国体では96、97年に連続3位と縁が無い。初のタイトル奪取を期待したい。
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成年男子舵手つきフォア 痛恨のスタート1本目!
毎年のNTTとの舵手つきフォア勝負。事実上レベルは国体本戦決勝を上回るだろう。今回代表の3人(佐藤芳、片岡、久保)に上條を加えた編成にて必勝を期した。全日本後も疲労感はあるが集中力を切らせることなく準備をしてきた。レース前のウォーミングアップもいい感じで静水無風の絶好のコンディション、タイムにも期待は膨らんだ。そして緊張のスタートを迎えた。「アテンション、ゴー」のスターターの声に鋭く反応した何とその次の瞬間、1本目を3番片岡が切り込んでしまったのだ。予期せぬ失態に艇は右舷に大きく傾き、立て直している間にNTTにいきなり逆カンバス差を行かれてしまったのだ。しかし絶望的な状況からリズムも立直し必死に追いかける。500mで半艇身差まで詰めるとNTTも必死に引き離しにかかるがLAクルーは更にレートを上げ追い詰める。最後の900mで1/2カンバスまで追い上げ最後のスパート!しかしわずかに50cm届かなかった。勝負には負けたがレースには勝っていた・・・。
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成年男子ダブルスカル 健闘2位
スタートに成功し前半をいい形で折り返したものの、NTTの児玉・吉崎組の元日本代表男子ダブルスカルがこちらの疲れた600m付近で一気にレートを上げ抜きにかかった。LAクルーも必死に防戦するが800mで差されてしまい、そのままゴール。静水無風のコンディションにて好タイムであったが、500m過ぎでレートを落としてしまったことが悔やまれる結果の原因となった。次のヘンレーロイヤルに向け健闘を誓った。
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成年男子シングルスカル
新人の長崎と湊が後半まで競り合い、格上のNTT岡本選手に食い下がった。午前中予選では静水無風の中、長崎が3分34秒、湊が3分37秒とそれぞれのベストタイムをマーク。代表権は獲得できなかったものの収穫を得たレースとなった。長崎・湊とも艇を安定させる技術をもっと高めれば身体能力は高いだけに伸ばせるはずだ。
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総評:岩畔GM談
(男子について)この東京都予選の舵手つきフォア勝負は毎年激しいがとくに今回は本当に残念であった。レースに勝って勝負に負けたとは正にこのことであろう。昨年はNTTに完敗しただけに全日本選手権の勝利後も集中力を切らすことなくこのレースに臨んできた。ただそれはNTTも同様だ。静水無風のコンディションで3分4秒はLAクルーとしては過去最強。後半500mでも1分32秒を叩き出しておりスピードは申し分ない。スタートの失敗が無ければ3分3秒を切っていたと思う。あの絶望的な状況からよくカムバックしたとも思う。しかし勝負は勝負、結果は結果だ。100mルールを適用させる機転もあったろうがレースは何が起こるか本当に最後までわからない。受け入れなければならない。普段より練習でもレースでも「1本1本を大事に!」とはよく言うものの本当にどこまで個々が考えているのか。ダブルスカル・シングルスカルは日本代表チームの遠征日程もあり浜田を温存しなければならず厳しい結果となったが、新人2人(湊、長﨑)の艇速が増しているのはうれしいものだ。結果に出る日は必ず来る。全日本選手権エイトに4連覇したとはいえ我々にアドバンテージなど全く無い。これを教訓として残るヘンレーロイヤル、全日本軽量級、全日本社会人では来期を展望できる健闘をしたいし、代表メンバーには日本クルーの更なる進化を期待したい。