Crew JAPAN 国際大会 レースレポート(1)
◇◇Crew JAPAN 国際大会出場(1) ~ワールドカップ6位入賞~◇◇
4・5月に行われた日本代表選考合宿にて、L.A.クルーより6名が2009年の日本代表「Crew JAPAN」に選抜され、ワールドカップ第2戦男子軽量級舵手なしフォア6位を始めとし、各国際大会で大活躍いたしました。※「Crew JAPAN」とはボート競技日本代表の愛称。2012年ロンドン五輪でのメダル獲得を最大の目標に、国際大会にて活動する。 |
ワールドカップ第2戦:軽量級舵手なしフォア(佐藤・片岡)決勝進出
6月19~21日、ワールドカップ第2戦(ドイツ・ミュンヘン)が行われ、佐藤・片岡の2名が日本代表として男子軽量級舵手なしフォアで参戦した。予選ではコンマ差で敗者復活戦にまわるも、敗者復活戦はトップタイムで勝ちあがりファイナルAへ進出。ファイナルA(決勝)では昨年の北京オリンピック優勝クルーのデンマークほか強豪国が集まるなか、決勝6クルー中6位でゴール。国際大会での決勝の難しさを痛感するレースであったが、とても貴重な経験を得ることができた。 |
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Koninklijke-HollAndbekerレガッタ:軽量級舵手なしフォア(佐藤・片岡)優勝!
日本代表メンバーの遠征で、海外クルーと戦い経験を積む目的で、今年はオランダ・アムステルダムにて行われたオランダ国内大会に佐藤・片岡の2名が男子軽量級舵手なしフォアで参戦した。大会名の「Koninklijke」は「王室」という意味であり、1886年より開催されている歴史のあるレースである。日程は6月27日・28日の2日間のそれぞれで「予選、敗者復活、準決勝、決勝」が行われ日本代表クルーは2日間とも出場し、1日目・2日目ともに優勝を飾った。特に1日目はオランダ代表が参戦しており、それを抑えて優勝したことは日本代表メンバーにとって自信につながり、これからの国際大会への大きな飛躍となった。 |
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ワールドカップ第3戦:軽量級舵手なしフォア(佐藤・片岡)8位、軽量級舵手なしペア(光岡・浜田)10位
7月10~12日、ワールドカップ第3戦(スイス・ルツェルン)が開催され、佐藤・片岡が男子軽量級舵手なしフォア、光岡・浜田が男子軽量級舵手なしペアに出場した。 佐藤・片岡は、ワールドカップ第2戦、オランダでの大会に続き3戦目の国際大会となった。予選では昨年の北京オリンピック優勝のデンマークには敗れたものの、スイスとベルギーを抑え2位で通過し準決勝へ進出。準決勝では3クルーが決勝に進めるが、0.5秒の差で惜しくも4位となりBファイナル(順位決定戦)へ。Bファイナルでは準決勝での疲労のせいか、前回の大会で勝っていたオランダ代表に0.04秒差で破れ8位となった。しかし国際大会での経験で着実に実力を付けてきている佐藤と片岡。8月の世界選手権では必ずその結果を見せるだろう。 光岡・浜田はイギリスでのヘンレーロイヤルレガッタに続く2戦目の国際大会となった。予選3位まで準決勝へ進出できるが、予選フランス、デンマーク、ドイツにつぎ4位となり敗者復活戦へまわった。敗者復活戦ではチェコを破り準決勝へ進めたが、準決勝ではイタリア、デンマーク、ドイツに破れ、Bファイナル(順位決定戦)へ。Bファイナルでは連戦の疲れも見え10位でゴールした。国際大会でのレベルの高いレースを経験できたことは2名をさらに強くするだろう。今後に期待したい。 |
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世界ボートU23選手権 女子軽量級舵手なしクォドルプル 6位入賞!
7月23~26日、世界ボートU23選手権(チェコ・ラシセ)にて開催され(※U23⇒23才未満)、福本温子が日本代表として女子軽量級舵手なしクォドルプルにて出場。予選ではドイツ、オーストラリアにつぎ、全体で3位につける好タイムで決勝へ進出し、メダルへの期待が高まった。決勝はスタートからリードを狙うも、各クルートップを狙うスピードレースとなり、500m地点から日本はわずかに出遅れる。その遅れが後半になっても縮まらずゴール。残念ながら6位となった。しかし今大会は23才未満と各国の同世代の集まる大会だったこともあり、日本チームとしては、決勝へ進出できたことが大きな収穫となる遠征となった。 |
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世界選手権 男子軽量級舵手なしフォア 10位
8月23~30日、世界選手権(ポーランド・ポズナン)が開催され、佐藤・片岡が男子軽量級舵手なしフォアで出場した。この種目ではワールドカップ第2戦、第3戦で世界の強豪国を相手に上位に入っているため、今大会でも期待が高まっていた。 予選では、同じ組の昨年北京オリンピック優勝クルーのデンマークに次ぎ2位で通過。全体タイムでもドイツ、デンマーク、イタリアに次ぎ4番目の好タイムで準決勝に進む。 むかえた準決勝では、各組上位3クルーが決勝進出できるため、どのクルーも前半から高いスピードを出してくるなか、日本は出遅れる展開。中盤から徐々に追い上げるもわずかに届かず4位でゴール。3位のイタリアとの差は、0.19秒差と惜しくも決勝進出を逃し、Bファイナル(順位決定戦)に進んだ。 Bファイナルは前半から果敢に攻めるも、準決勝での疲れもあり4位でゴール。全体では10位という結果となった。 この世界選手権は毎年行われているが、2011年の世界選手権で11位までに入賞すれば、2012年のロンドンオリンピックへの出場権を獲ることができる。今大会10位入賞は、今後の日本ボート界にとって大きな励みとなる結果となった。今後の日本代表『Crew JAPAN』の活躍に期待したい。 |
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